リッフ雅映子さん
2010年に結婚を機に、アメリカと日本の二拠点で生活を送る。
二児の母。米国インディアナ州ブルーミントンで、ほかの両親たちとともに日本語学校を運営。実家でもあるかまぼこ屋の海外事業やマーケティングの仕事をしている。
榛原さんの手摺りの和紙には、古人が日本の風土の中で、長い時間をかけてとらえてきた色が美しく表現されています。
色彩感覚というものは文化によって違いがあるものです。
外国の方のファッションや、広告をみて、
「ピンクと緑の服を合わせるの!すごい色の組み合わせだな~」
などと驚くことがありますよね。
アメリカで子育てをしていると、
私の息子たちの色彩感覚も、アメリカ的に養われていきます。
工作では蛍光色の素材を使い、色紙一つとっても日本の折り紙に使われるような色とちょっと違う。
それはそれでとっても素敵な物ができあがるのですが
どうせなら日本の色彩にも触れてほしいと思うものです。
そんな時、私にとっての必須アイテムが榛原さんの手摺りの和紙です。
古人が日本の風土の中で、長い時間をかけてとらえてきた色が美しく表現されています。
和紙をつかったサンタさんへのお守りづくり
私は毎週末、ほかの両親たちと交代でこどもに日本語を教えています。
絵本や童謡、日本語を使った買い物ごっこやゲームなどをするのですが
最後に工作の時間を設けています。
12月は、サンタさんへお守りを作りました。
寒い中、そりでプレゼントを配ってくれるサンタさんの安全を祈願して
こどもが一言書いた紙を白の和紙で包み、最後に榛原さんの和紙や和紙テープで飾りをつけました。
みんなで貴重な和紙を分けて使うので、工作で使える和紙のサイズはとっても小さいもの。
なので、工作で使う前に、切る前の状態の和紙を見せたり、触ってもらったり
和紙の色彩をもっと感じられるような時間も大切です。
日本らしい色彩が、子どもたちの心地のいい色として残りますように。