榛原ノート ~人生がおもしろくなる『ゆるノート』を始めよう!

榛原小物

「素敵なノートを見つけると、つい欲しくなってしまうけど、使い方がよくわからない」という方へ、今回は「“ゆるノート”をつくると、人生がおもしろくなる!」という、とっておきのノート術をお伝えしたいと思います。

文筆業という仕事柄、“ノートに手書きすること”は、もはや生活の一部です。取材で知り得た情報を書き留めたり、インタビューで感銘を受けたことばをメモしたり、手書きする場面は日常にたくさんあるので、いつでもサッと取り出せるよう、A5サイズのシンプルなノートを必ず持ち歩いています。
とはいえ、これは仕事用のノートのこと。今回、お伝えしたいのは、自分と向き合うための相棒みたいな「ゆるノート」のお話です。

「ゆるノート」の魅力に気づいたのは数年前、編集者の友人・なつみさんと「久しぶりに、ごはんでも食べに行こう」と、仕事終わりに待ち合わせをしたときのことでした。
彼女が待ち合わせ場所に指定したカフェに向かったところ、「ごめんなさい! クライアントから急ぎの問い合わせが入ったので、一時間ほどお茶しながら待っててもらえる?」とLineメッセージが。

了解の旨を伝え、カフェでコーヒーを飲みながら時間をつぶそうとバッグを開けたとき、ふと「榛原ノート 波に子等(なみにこら)」のポップな色彩が目に飛びこんできました。
このノートは、イラストレーター・ますこえりさんと和紙の老舗「榛原」のコラボ商品。穏やかに打ち寄せる波をモチーフにした伝統文様「青海波(せいがいは)」をタイヤの遊具に見立て、無邪気に遊ぶ子どもたちの姿が描かれています。そうそう、先日、日本橋の「榛原」のお店を訪れた折、かわいらしさに魅了され、思わず購入したんだっけ。

ノートを手に取り、ワクワクするような絵柄を眺めているうちに、なんだか、ことばを綴ってみたくなったのです。仕事以外でノートに文字を書くなんて、久しぶり。
新鮮な気持ちで万年筆を取り出し、おもむろにページを開いて思いを巡らす。そうだなぁ、まずは楽しいことや心がはずんだことを綴ってみようかな。

「朝ドラを見ていて、脇役の〇〇さんのことばに、胸がじわっと熱くなった。私もこんなふうに生きていこう」
「ずっと苦手だと思っていた、“飲むお酢”。でも、プレゼントにいただいた『デザートビネガー』のおいしさにびっくり。これは新たな発見だ!」

ん……? 思いついたことをゆる~く書いただけなのに、仕事で書くためのノートとちがって、なんだか心がスッキリした気がする。じゃあ、もう少し心のトビラを開いて、腑に落ちない思いやイラッとしたことも書いてみようか。

「気持ちの行き違いから、母との電話でちょっぴりケンカになった。言い過ぎたな~と反省している」
「絶対に行くぞ!と、一年前から楽しみにしていた展覧会。会期スケジュールを勘違いして、先日すでに終了していた。そんなのうそだー。どうしてもあきらめきれない!」
「運転免許の更新に行った。毎度のことだが、撮られた写真がひどすぎる。いや、これが真実なのか。この先、免許を取り出すたびにため息が出そう」

こんなふうに、とりとめもなく、自分の頭の中にあるモヤモヤした思いと向き合って、言葉にしてみる。楽しいことや嬉しいことばかりでなく、グチや嘆きなどネガティブなことも多く、大したことは書いていない。それなのに、強張っていた肩の力が抜けて、ホッとするのはなぜだろう。

これを機に、ときどき時間があるときに、この「ゆるノート」を綴るようになって3か月がたったころ、明らかに自分自身の変化を感じました。
これまでは、日常で起こるちょっとしたことが気になって、ブルーな気分になったり、頭の中がぐちゃぐちゃになったりしていましたが、「ゆるノート」を綴るうちに、自分の感情や想いを受けとめ、「この先、どんな一歩を踏み出していくか」という考えが、自然に生まれるようになったのです。

そう、頭の中にある思いをことばにして断片的に綴ることで、いつの間にか、自分では処理しきれなかった思考や課題を整理し、客観的に捉えることができるようになったのかもしれません。
もっと言うと、ノートの中にいる、もう一人の自分と向き合って、一緒に歩んでいるような感じです。

では、小川こころ流、「ゆるノート」のポイントを紹介しましょう。

1.ノート選びは、相棒選び!

心がときめいて、愛おしいと感じるノートを、相棒に選びましょう。おすすめは、江戸時代から愛されてきた榛原千代紙を表紙にあしらった「榛原ノート」。レトロモダンなかわいらしさとグラフィカルな鮮やかさが大きな魅力で、目にするたびにワクワクします。
タテ16.5cm×ヨコ11.3cmという、大きすぎず、小さすぎず、持ち運びにもちょうどいいサイズ。中紙には、滑らかな書き味の上質紙が使われ、180度開く糸かがり製本で丁寧に仕上げられています。

絵柄のバリエーションも豊富で、先に紹介した「波に子等」のほか、「花虫唐草」、「桜に橘」、「組木」、「六花」、「おしどり」、「丸紋花づくし」、「朝桜」、「風待草」、「色硝子」、「重陽」など、そのときの気分で選べるのも、じつに楽しい。
自分で使うのもいいけれど、大切な人にプレゼントするのも、喜ばれること間違いなし!

2.内容や書き方のルールは一切なし。一文字でも二文字でもOK!

もう一人の自分と対話するような気持ちで、頭の中のモヤモヤをことばにしてみましょう。きれいに書こうとか、美しい文字にしなきゃなんて、考える必要なし。「やったー」とか「さびしい」のように断片的なことばや、イラストでもOK。
ちなみに、私のノートは、罫線を二つ分使って大きな文字で書かれていたり、ときには斜めにドドーンとイラストらしき落書きがあったり、見たまま、感じたままに綴っています。

3.少しのあいだ寝かせたあと、読み返してみる。

ノートに書いたことは、すぐに読み返さず、しばらく放っておきましょう。1か月後、3か月後、1年後など、何を書いたか忘れたころに読み返すのがおすすめです。
自分の感情や思考のクセや流れを俯瞰的に眺めることで、これからやるべきことや方向性に気づき、自分を認め、好きになることができます。

あなたの人生がもっとおもしろくなる「ゆるノート」。
まずはお気に入りの榛原ノートを選び、さっそく始めてみませんか?

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この記事を書いた人

小川 こころ

文筆家、ライター、文章講師。「文章スタジオ東京青猫ワークス」代表。

人やものが織りなす物語やかけがえのない瞬間を、ことばや文章で伝えることに情熱を注ぐ。手書きが好き、紙モノ大好き。新聞記者やコピーライターを経て現職。まなびのマーケット「ストアカ」にて4年連続アワード受賞。著書は『ゼロから始める文章教室 読み手に伝わる、気持ちを動かす』(ナツメ社)。

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