長谷川アキラさん
大手芸能プロダクション勤務。業界で転職を重ねる中、名前を言えば誰もが知っている歌謡・演歌の大御所を担当した経験も。現在は、女性演歌歌手のマネージメントを担当中。
雑貨や小物などは、シンプルながらも一癖ギミックが入ったものが好き。爆笑よりも、「クスッと笑い」の方が好き。大学在学中は美学・芸術学を専攻。西洋東洋問わず美しいものを学んで行くうちに、“日本文化を理解しようとする外国人”という俯瞰のスタンスが、ある意味一番現代の日本人らしいのでは、と感じるようになる。
紙という媒体に触れていない相手には和紙の新鮮味を、紙に生きてきた相手には和紙の温かみを。
カルチャー系ガジェットや雑貨小物等の趣味趣向が瓜二つな友人から「和紙を造る老舗ながらもプロダクトが面白いお店がある」と紹介を受けたのがきっかけです。
「木版摺 色ふちレターセット」の青は、特にアンテナに引っかかりました。
和紙が持つ独特の”粗さ”を利用し、青色の縁取りが巧妙に強調されています。まるで手書きの「メール受信マーク」のような、不思議な風貌は僕の子供心を静かにくすぐります。
芸能プロダクションという職業柄、担当しているタレントがお客様や取引先から頂き物をする事があります。タレント自身もさる事ながら、僕自身が先方に御礼状を書く機会も少なくありません。
意外かもしれませんが、未だにメールアドレスもなく、電話とFAXのみのやり取りで取引を進めて行く会社もまだまだあります。デジタル先進派とアナログ保守派の世界が見事に棲み分けされている不思議な業界です。
普段から紙という媒体に触れていない相手には和紙の新鮮味を、普段から紙に生きてきた相手には和紙の温かみを。
特に「演歌歌手」にとって和物テイストは切っても切れない縁ものですので、相手の印象に残るためにはデザインや質感は重要なポイントになってきます。
和紙のキャラクター性がインクとの相性抜群で、自筆の文字の不揃いさを補ってくれるという副作用も。