【春を愛でる】春におこなう私の習慣 ~カードと手紙に気持ちをこめて

四季の暮らしと榛原
2022.11.15

毎年春になると、5月の友人の誕生日に、カードと手紙を贈ります。
友人は、新卒で就職した会社の同期。まだ職場で社員の名簿が配られていた、携帯電話が完全に普及する前の時代からの付き合いです。

私が携帯を持つのが遅かったこともあり、退職後は電話での連絡のほか、手紙によるやり取りをしていました。そのなごりから、今でも、お互いの誕生日には、お祝いの気持ちをこめた手書きのカードと、近況をつづった手紙を送りあう習慣が続いています。

「今年は、どんなカードを贈ろうかな」。
毎年、友人の顔を思い浮かべながらカードを購入し、便箋はストックしていたものを使用していました。
ところが今年、手紙を書こうと引き出しを開けてみると、常備していた便箋が切れていることに気がつきました。

それなら、今年はカードとともに便箋も新たに購入しよう、とお店を調べていたところ、和紙の老舗で、文房具も扱っている「榛原(はいばら)」のことを知りました。

榛原のオンラインショップをのぞいてみると、花鳥の図案が描かれた、美しい日本画のカードが目にとびこんできました。商品名は「はいばらカード 玉紅シリーズ」。
「玉紅シリーズ」の中から、5月に咲く花として「薔薇」か「藤」で迷いましたが、今回は「藤」を選ぶことに。
藤の花言葉は、「優しさ」「歓迎」。おおらかな友人のイメージにぴったりです。

次に、便箋のラインナップを眺めていると、「横書き蛇腹便箋レターセット」が目にとまりました。この便箋は、蛇腹に折りたたまれていて、好きな位置でカットできる仕様になっています。使い勝手がよくて便利だし、書きやすそう。蛇腹便箋には縦書きタイプもありますが、私は横書きタイプを選びました。

ここで一つ、問題が発生。
横書き蛇腹便箋の絵柄には、「雛菊(ひなぎく)」「勿忘草(わすれなぐさ)」「唐草」の3種類があり、どれも魅力的で、選びきれないのです。

そこで、日本橋にある店舗にでかけて、実際に商品を見てみることにしました。
初めて「榛原」のお店を訪問し、オンラインショップ上でずっと眺めていた横書き蛇腹便箋たちとご対面。……そこで、「雛菊(ひなぎく)」に、ひとめぼれ!

便箋全体にバランスよくちりばめられた、薄ピンクの雛菊の図案がとても可愛らしいのです。雛菊は別名「デイジー」とも呼ばれ、開花時期が長い(2月~5月)ことが特徴で、「長命菊」ともいわれています。贈り物としてもピッタリですね。

実際に便箋を手に取ってみると、良質な厚手の紙で作られていて、好きな位置で切り離し可能なため、ちょっとしたメモやお礼状など、便箋以外にもいろいろ使えそう。
たとえば職場で、電話の伝言メモに付箋を使う代わりに「横書き蛇腹便箋」を使用したら、渡すほうも渡されるほうも、気持ちが和んで、ホッと一息つけそうです。

榛原の店舗には、気がつけば30分以上も滞在していました。
便箋やカード類など文房具のほかにも、洗練された和装小物がいろいろあり、時間を忘れてしまうほど、居心地の良い空間でした。

手紙を書く機会が減っているこの頃……。
私にとって、友人を想いながらカードや手紙を書くことは、とても贅沢な時間です。
来年の5月が楽しみです。

記事で紹介した商品

オンラインショップの特定商取引法に基づく表記をご確認のうえご購入ください。

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この記事を書いた人

谷野なおこ

ライター。
読書が好きで、読んだ本の感想やレビューをブログに執筆中。いろいろな趣味のなかで、いちばんハマったのはアロマテラピー。「アロマ・アドバイザー」(ナード・アロマテラピー協会)の資格を取得し、アロマテラピーを日常に取り入れ活用しています。

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