1806年の創業以来、榛原(はいばら)は、「紙を通じて、生活を豊かにすること」を一つの理念としています。
200年以上続く和紙舗として、日本の豊かな紙文化を受け継ぎ、確かな技術と洗練されたデザインを凝らして、美を追求してきました。
これまで榛原は、社内で企画・開発した商品を販売するだけでなく、「榛原のデザインを活かして、わが社のオリジナル商品を作ってほしい」「コーポレートカラーと吉祥の図案を組み合わせた記念品がほしい」といった、法人のお客様からのさまざまな「お誂え品」(OEM事業)にお応えしてきました。
寺社仏閣、ホテル、美術館、百貨店、文具店、書店など、幅広いジャンルのお客様に採用され、好評をいただいています。
たとえば、オリジナル木版画の商品をオーダーいただいた場合、図案をもとに彫り師が一から版木を彫り上げ、摺り師が版木に色をのせて、一枚ずつ和紙に手摺りします。摺りあがった版画は、便箋やはがき、うちわ、ぽち袋などに加工することも可能です。
また、お持ち込みのオリジナルデザインで蛇腹便箋を製作したり、榛原が製作した千代紙やデザインでノートや写真立て、朱印帳などを仕立てたり、お客様それぞれのご要望をていねいにうかがい、バリエーション豊かに承っています。
近年では、この「OEM 事業」に加えて、榛原所蔵の千代紙文様や和の図案などのデザインを、ご要望にあわせて有償でお貸出しする「ライセンス事業」にも力を入れています。
実際に、着物や和装小物のデザインをはじめ、書籍の装丁、Tシャツのデザインなど、さまざまなフィールドで活用されており、「和のデザインの温かみに癒される」「レトロな雰囲気がおしゃれ」など、世代や性別に関係なく、嬉しいお言葉をいただいています。
温かな心を伝え、暮らしがより豊かになりますように。
榛原の手仕事とデザインは、これからも、さまざまな場面でみなさまの日常に寄り添い、日本の美しい伝統を伝えていきます。